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「やばい」だけじゃ伝わらない!推しへの「好き」を言葉にする3つのコツ

【推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない。】

この副題に惹かれて手に取ってみたのが、三宅香帆さんが書かれた『「好き」を言語化する技術』という本でした。

必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」です。

その「コツ」さえ知っていれば、自分の言葉は、誰でも作ることができます。

「はじめに」にのページをパラパラとめくっていくと、このようなことが書かれており、一体どんなコツが書かれているんだろう?と、気になったのが本書を購入したきっかけでした。

読み進めていくと「好き」を言葉にするためには、語彙力も必要ないし、上手い文章を書ける文才も必要ないんだということがよく分かります。

今回はそんな『「好き」を言語化する技術』で学んだことも踏まえて、「好き」を言葉にする際のポイントをまとめてみました。

本当に誰にでもできるちょっとしたコツだなぁと思っていますので、自分の「好き」を言葉にしてみたい人は参考にしてみてください。

「好き」を言葉にする際のポイント3選

それではさっそく、「好き」を言葉にする際のポイントをみていきましょう。

1.どこが好きなのかを細分化する

まず「好き」を言葉にするにあたって僕が1番大事だなと思うのが、

・自分が推しのどこに惹かれているのか?
・何に魅力を感じているのか?

ということを深堀していって、細かく洗い出していくことです。

『「好き」を言語化する技術』にもこのことが書かれていて、やっぱりそうなんだよなぁと改めて思いました。

例えば、自分が推しのライブなりトークショーなり、何かのイベントに参加した時のことを想像してみてください。

そのイベントであなたの印象に残ったことはどんなことでしょうか?

・推しが着ていた衣装が素敵だな、かっこいいな、かわいいな
・推しが言っていたこの一言が心に刺さった
・何でここでこういう演出が入っていたんだろう?

などなど、イベントに参加した時に色々なことを思ったり感じたりしていたと思います。

そういった細かい感想をイベントが終わった直後に振り返ってメモしておくことで、自分オリジナルの感想が溜まっていきます。(感想の内容が細かいほど、他人と被らない自分独自の感想になりやすいです)

で、いざSNSなどで自分の感想を発信する際にそのメモが役立つんですよね。

既に自分と似たような感想を発信している人がいた場合なんかは「あ、もう自分は発信する必要ないかも」と思ってしまいがちですが、細かいことを書いたメモがあると「でも、この部分はまだ誰も書いてないぞ」というのがあったりするので、そのまだ誰にも触れられていない部分も織り交ぜながら、自信を持って発信していくことも出来るようになってきます。

感想のオリジナリティは細かさに宿る

「好き」を言葉にするにあたっては、まずこのことを意識していくといいかと思います。

推しのイベントに参加する前や推しのコンテンツに触れる前に、「細かい感想をメモするぞ」と思ってから楽しむようにすると、終わった後のメモもはかどりますよ^^

2.伝わるように工夫する

先程を細分化する部分が好きを言葉にするにあたっての「材料」だとすると、これからお伝えする工夫は「調理」の部分になります。

同じことを言葉にする場合でも、伝える相手によって伝え方を工夫しなければ伝わるものも伝わりません。

『「好き」を言語化する技術』にも書かれていましたが、伝えたい人が自分の推しに対しての知識がない友人なのか、それとも普段遊んでいる推し活仲間なのか、それだけでも伝わる伝え方は変わってきますよね。

前者の「自分の推しに対しての知識がない友人」に伝える場合には、まず自分の推しがどんな活動をしているどんな人なのかという、推しに関する前提条件みたいな部分から共有していく必要があります。

逆に後者の「普段遊んでいる推し活仲間」に対して伝える場合は、推しに関する前提条件は言う必要がなく、むしろマニアックな視点や細かい感想のほうが盛り上がることが多いです。

たとえば、

「最終回のあのシーン、第〇話の○○な場面からの伏線だったよね?」
「今回の衣装、前回と○○な部分が違ってたけど気づいた?」

みたいな“わかる人にはわかる”ネタって、共通の推しを持つ仲間とは一気に盛り上がれるポイントになります。

でも、友達いないし、どちらもピンとこない・・・

そんな場合には「推しを知ったばかりのかつての自分」に伝えるイメージでも大丈夫です。

当時の自分はどんなことを知りたかっただろうか、どんな情報を伝えられたら嬉しいだろうか、ということを想像して振り返ってみて言葉にしてみます。(どちらかというと僕はこっち派)

その際、「ねぇねぇ、聞いてよ」といった感じで話しかけるように文章を書いていくと、自分の中でしっくりくるものが書けることが多いです

大事なのは、どうやったらその人に伝わるだろうか?と考えながら言葉にしていくことかなと思っています。

3.ありきたりな言葉(クリシェ)の使い方を知る

ありきたりなシチュエーション、ありきたりなセリフ、ありきたりな言葉。これらを総称してフランス語で「クリシェ」というそうです。やばい、泣ける、考えさせられた、てぇてぇ(尊い)、神回とかそういった、皆がよく使う言葉ですね。

『「好き」を言語化する技術』では、このクリシェを使うのを禁止しましょう。と書かれています。

クリシェはあなたの言葉を奪う敵だと思ってください。

よく見るそれらしい言葉。その言葉を使うだけで、なんだか文章自体が、それっぽくなる。感想っぽくなる。だから、つい使ってしまう。

それらの言葉を使わずに、上で書いてきた「細分化」や「工夫」をして、そこから出てきた自分の言葉を大切にして欲しい。そんな著者の想いを感じましたし、僕自身も自分だけの言葉で感想とかを綴っていけたら素敵だなと思っています。

でも、完全に使うのを禁止するのってなかなか難しいですよね。

そんな場合は、こちらの動画が参考になるかと思います。この動画の後半では、クリシェを使って自分オリジナルの表現を作るやり方も説明されていました。

クリシェを使う場合でも、細分化して出てきた自分だけの言葉をプラスすると、それだけでオリジナリティを出せるということが解説されています。

具体的には「面白すぎる。神回」という言葉の「面白すぎる」の部分を、細分化して出てきた言葉に変えることでオリジナリティ溢れる一文になっていて、なるほど!と思いました。

「好き」を言葉にすることで得られるメリット

「好き」を言葉にすることで得られるメリットは色々とあるかと思います。

・文章を書く際の表現の幅が広がる
・文章を書くのが段々と楽しくなってくる
・情報発信力が徐々に高まっていく
・推しのことがますます好きになっていく

他にも挙げていけばまだまだありそうですが、個人的に1番大きなメリットだと思っているのが「自分のことをより深く理解できる」ようになることですね。

昨今では、自分が好きなことの見つけ方・自分がやりたいことの見つけ方という本もたくさん出版されていて、多くの人が本当の自分を見つけられずにいる時代なのかなと感じています。

そんな状態でも、自分の好きを細かく深堀していくことで、「自分はこんなことが好きだったんだ」とか「自分にはこんな価値観があったのか」とか、今まで気づいていなかった自分を発見できたりします。

そして、自分の価値観が明確に理解できてくると、自分の中にしっかりとした軸もできてくるので、他人の言っていることにいちいち惑わされることもなくなりますし、自分軸で生きられるようにもなってきます。

『「好き」を言語化する技術』にもあった以下の一文。

推しの魅力を伝えることは、自分の人生を愛すること

本当にその通りだよなと思いながら、本書を読んでいました。

まとめ:「好き」を言葉にするのは、誰でもできる

「好き」を言葉にすることにする際のポイントを3つ紹介してきました。

・どこが好きなのかを細分化する
・伝わるように工夫する
・ありきたりな言葉(クリシェ)の使い方を知る

どれもそんなに難しいことではなく、ちょっとしたものであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

「推しの魅力を伝えることは、自分の人生を愛すること」

推しも自分も大切にして楽しく生きていけたら素敵ですよね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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